0055名無シネマ@上映中垢版 | 大砲2017/07/03(月) 20:59:52.63ID:xtVqlt6C 「近松物語」で死に向かいながら微笑む女性も、本作で暗闇に突き落とされる紗和も、 不道徳な道に進みながら、しかしそこから真実の「生きる実感」に到達するのである。 不倫劇を鑑賞している我々観客に対して、寿命の少ないホタルが束の間の命の光を暗闇 に灯しているような、彼女が見せる凄絶な姿は、我々に「あなたは本当に生きているのか?」 と訴えかけてくる。それが本作の真におそろしいところである。