俺もよく知らんかったけど

>〜事件はまさにそこで起こる。
生存者の中にいる、いかにも金満家風のババア。重苦しい雰囲気の中、なんとか生き残ろうとする者達を歯牙にもかけずに駆けずり回り、「私のワンちゃんを知りません!?」とまくし立て、はぐれてしまったらしい自分の愛犬“マドンナ”を探し回っていた。
ここでプレイヤーや視聴者は、ゾンビ映画のお約束「空気の読めない奴が勝手な事をしでかし、危険が広がる」という予感をひしひしと感じたであろう。
その後、ババアはゾンビ達が犇くバリケードの外にいる愛犬を発見。正常な判断力をもってすればバリケードを崩す訳にはいかず、仮に崩したとしてもゾンビの中に飛び込む事は自殺行為。
だが、半狂乱状態のババアにそんなまともな判断能力がある筈もなく、阻止すべく掴みかかった大の男をも振り切る馬鹿力を発揮し、遂にはバリケードを破壊。
結果は推して知るべしである。バリケード破壊を阻止しようとした者まで犠牲にし、他の生存者達を更なる危険に晒してまでババアが得たものは、亡者にむさぼり食われる最期であったとさ。めでたしめでたし。
こうして最後の砦と思われたショッピングモールにも、大量のゾンビが満ちる事となる。
ババアは大変なことをしでかしてくれました。
「最も恐ろしいのはゾンビではなく人間」という教訓と共に、この出来事は語り継がれる事となる。

面白いじゃん