最初は、弁護対象に感情移入なんてしない、友達になるわけじゃないから
その人の人格何てどうでもいいと言っていた重盛が

三隅と話をするうちに、どんどん彼に魅せられていき
「生まれてこない方が良かった人間が居る」「人は理不尽に選別されてる」という意見が
彼と完全にリンクして、いつしか彼に感情移入してしまう

その過程で、咲江という少女と三隅の関係に取り込まれ
弁護士としてではなく、人としての妄想も邪魔をして真実が分らなくなっていく

散々振り回された挙句、最後には「駄目ですよ、こんな私の言う事なんて信じちゃ」と突き放される
冷徹で優秀な弁護士が、被告に感情移入してしまったために、初めて裁判に負けるという話