>>537 >>538
確かにそれは完全に踏み越えちゃってるね。
政治に深く言及しない片渕監督とは全然違うし、作品の逆宣伝になっている面は確かにある。

でもまあそれは思想信条の自由というやつで、客にそれを止める権利はないだろう。客にあるのは、そういう思想の人の作品を見るか見ないか判断する権利。
例えば高畑勲はガチ左翼だったけど、だから評価しないという人も、是々非々でここは受け入れられるここは受け入れられないと考える人もいるように。

ちなみに原作者のこうのさんは、都内に住んでたときは国会前デモに参加したこともある。
また原作のテーマの一つは庶民の戦争責任で、映画版のWikipediaにも載ってるけど「庶民が罪の意識も責任感も持たないまま簡単に戦争に転じていく様子を現代に伝える意図があった」そうだ。
(正確な発言全体は下のリンク先の 「正しさ」との距離 に載ってる)
複数の「ヒロシマ」 記憶の戦後史とメディアの力学 - 福間良明, 山口誠, 吉村和真 - Google ブックス
https://books.google.co.jp/books?id=o5lwDgAAQBAJ&;printsec=frontcover#v=onepage&q=%E6%AD%A3%E3%81%97%E3%81%95%E3%81%A8%E3%81%AE%E8%B7%9D%E9%9B%A2&f=false

このテーマはもちろん、片渕監督の映画版にも引き継がれている。
ただし作品全体のうち、その部分のメッセージを受け取るかどうか、さらに支持するかどうかは客の自由。