予告編「は」傑作

tetsu_tetsu_kunさん
2018年5月13日 17時40分
総合評価:★★

と言うか、名台詞と一番いい場面を予告編で出し切ってしまいましたね。
東映久々のジャポンノワール!!とすごく期待して今朝一番の上映に乗り込んだんですけど、全体に肩透かしでした。
 「人」が描き切れてない。まぁ、「よそサン」のドル箱映画もヤクザ言葉でただただ怒鳴ってるだけの何も心に残らない代物でしたが。
 松坂桃李は役柄に対して甘過ぎ、優し過ぎ、演技が浅過ぎ。
香港ノワール代表「男たちの挽歌」に出てる故レスリーチャンもマスクは甘いけど、兄(ティ・ローン)との兄弟愛、兄の親友(チヨウ・ユンファ)との友情を演じきってました。
松坂桃李と役所広司が次第に理解しあっていくプロセスを様々なエピソードを散りばめ映像にしてあるんですけど、泣けないんです。たいてい小生は小屋ん中で臆面もなく泣くんですけど、ぜっっぜん!!泣けない。
 敵役に石橋蓮司はじめ芸達者を揃えてるんですけど、これも又イマイチ。
観てる側の心に「この野郎ぉー」って憎々しさも生んでくれないし。
「ラディッシュアクター」竹野内豊が新境地を拓いた?どこが?
怖くないヤクザってどうなんでしょう。
江口洋介もねぇ…、予告編では引き込まれたんですけどねぇ、所詮はTVタレントの器ってとこですかねぇ。
今が旬?の滝藤賢一も「クライマーズハイ」ん時の神経質な記者を演じた実力はどこ?って感じなんです。
役所広司の熱演とピエール瀧の控え目ながらポイントを押さえた演技が見どころって言えば見所ですね。
 以上すべて監督に全責任あり、ですね。
むかしっから、日本の役者って軍人とヤクザを演じさせたら大抵は「らしく」出来るってのが相場だったので。
それすら出来なかった責任は全て監督にあります。
 ということで、孤狼の血は映画館で観るに値しません。
まぁDVDになったら、ちっちゃいモニターで観るから、もっと歯ごたえの無い印象でしょうけど。
はぁ⤵