劇中でもミルドレッドは破壊衝動を体現することが何度かある
でも一応「怒りの矛先」は選んでるふしはある(敵意のない相手にまで所構わず危害を加える気はない)
署長の吐血を見て血相変えたり火だるまのディクソンを見て本気でショック受けてるシーンからそれはわかる

だから、殺人犯を自分の手で殺すというのは願望として間違いなく抱いてたし
実際相対してどういう行動を取るかはわからない

ただ、俺が思うに最後の最後でミルドレッドに悪意を示す元旦那に対して
「殴るのか?殴らないのか?」みたいなわかりやすい演出をしておきながら結局殴らないのは
ミルドレッドの変化(むやみやたらに怒りをぶちまけない)を表現してるんじゃないかと思う

解釈の自由を否定するつもりはないけど、俺はこの映画のラストにはそこまで解釈を委ねた余韻はないと思ってる
文脈を追えば答えはほぼ出てる