観てきたが十分楽しめるし語れる佳作でかなり好きだ
だが原作のネタバレ読む限りそちらのファンには不評なのもわかる
これ原作の再現どころか原作と格闘するタイプの映像化でしょ

怪物の驚異と恐ろしさというより現実のやりきれなさ耐えがたさがクローズアップされていき
そして過去の因縁や怪異の原因ではなく祟られる登場人物の現在進行の問題にフォーカスしていく

青木崇高の「妖怪はいない」「人間の言い訳」「妖怪みたいなえげつない人間はようおるけどな」
松たか子と岡田准一の「なんで(憑かれるのか、苦しむのか)」「弱いからよ」「あなたも弱いってことじゃないですか」
この映画における怪異の解釈はこの2つの会話で説明されてる通りなんだと思う

妻夫木くんは最初に小松菜奈が忠告した通り家庭の外から「来る」ものと闘うのではなく家に帰り家族と向き合うべきだったんだよ
でもそれは独身の岡田と小松が軽々しく言えるほど簡単ではないよという