ちゃんと受験勉強やって(カットされたシーン?)大学入って教師になって,僕は頑張ってきた
ということですね。

確かに12年は長いけど,ずっと引きずってたということでは。そして母校に赴任してからは,
桜良との想い出が辛くて図書館に行くのをずっと避けてたようだった。本の整理頼まれて困っ
てたし図書館に入るときもためらってたし。僕は桜良のことを想い出したくなかったのか。
まあ,なんとなく桜良から逃げていたんだよな。同時にそれはしっかり生きられていない今の
自分からも逃げていたということかも知れない。
図書館解体と招待状がきっかけになって桜良とのことを振り返り向き合うことができた。
そして橋(出会い橋だっけ?)の上で感傷に浸りながら今度こそ想い出として心に仕舞い込む
つもりだったのだろう。ところが手紙を発見して…(桜良はそんな中途半端なことは許さない。
僕の中でずっと生き続けたいからw)。
桜良の手紙で僕は前を向くことが出来たし,長いトンネルからようやく出ることができた。

12年後の話は僕が主人公で,何かがきっかけでずっと引きずってきた過去にもう一度
向き合って乗り越えて行く,というよくある設定かも知れないけどあって良かったと思う。
共病文庫だけでは僕には辛くて切なくて哀しすぎて救われないから。