>>23
Kの現実とは距離を置いて逃避を重ねる生き方はタフではないよ
強い生き方とはとても言えない
(>>15>>16みたいな意味ではデカより強いんだろうけど)

ラヴとの関係は本人からしたら豊かでも、彼以外の誰からも(つまり社会的に)何の価値もない
そしてそれが本人わかってて、本当にそれでいいとも思えないから「奇跡の子」という偽りの希望に飛びついてしまった
結局デッカードは逃亡者になるのと引き換えにレイチェルを得たが、Kは全てを失い(それでも自分が何者か見出して)1人死んでいく

ただ、そういうKのストーリーだからこそ俺には刺さったな
強い、タフな、エネルギッシュに生きる男の物語にはない切なさがある
そしてデッカードとKの違いは、あまり単純化してもよくないが、80年代と10年代の時代性かもしれないと思えるね