祥太は治の本名とかにした意味が奈辺か分からないが、イコン図のように家族が展開されているね。
ゆりは信代の虐待の幼少期とつながり、亜紀は青春期で風俗からお客に恋する時期に重ねられ、初枝から信代を見る視点も重なり、家族の女性像が年齢とともに連なるイコンのよう。
父性の系列も、治が祥太に名前をつけて自分の子供時代に重ねるのかも。

本当にパノラマのように人物の配置を考えたかな。そうなら創作の胆力がすごいね。
そう思ったのは、亜紀が「作られた役」の感じがして、貧しい女性の青春期だった
信代を重ねる存在が必要だったからかなと思った。
(亜紀が家庭を出る理由が少しわかり難かったからだけかもしれないが)

信代が「いい思いをさせて貰った」といい、初枝が「ありがとう」という理由は、ゆりが得た「絆」は互いが自分を重ねてみる思いやりなのかな。