安倍批判はほとんどなかったなあ。(貧困家族が対象になってるからって、
日本の貧困政策批判とは取る必要もなし。これはもっとも表層的な映画の
観方である)。

万引き、車上荒らし等の犯罪に日常的に接していて、でも幸せな「家族」。
これが、あっという間に瓦解する。そして、警察権力が引っ張る「常識的世の中」
のフィルターを通して組み替えられる。

バラバラの家族は、みな自分のせいだと責任を負いたがる、厳しい現実に
晒されながらも真の優しさを忘れ無い人々と、公権力のゆがみを問題視した作品。

高良啓吾扮する刑事、まじ怖かったわ。