原作のエピローグ
 プロローグで登場した宗吾ですが、彼はあの後に重い心臓の病を発症し、移植を必要としていました。
しかし、国内で移植できる可能性は皆無に等しく、海外で手術を受けるにも莫大な資金が必要になります。
 そんな時、奇跡的にドナーが見つかり、手術は無事に成功。
もちろん瑞穂が残してくれた心臓です。

宗吾は手術後3ヶ月で退院し、2年数か月後、元いたマンションに引っ越します、
そして初めて瑞穂と出会ってから数年の時を経て、あの屋敷に向かいます。
しかし、そこにもう屋敷はなく、ふっと薔薇の香りを感じます。
 宗吾は心臓の持ち主のことは知りませんが、きっと深い愛情と薔薇の香りに包まれ、きっと幸せだったのだろう
と信じていました。