>>129
ストーリーを追ってごらんよ。バンクはリンとスタジオの袖で出番を待っているときに
互いに何となく親しみを感じるようになった。それはふたりとも経済的に恵まれていなかったからだ。

そして、シンガポールの奨学金の話を挟んでカンニング事件に続く。

トン(坊主頭・眼鏡のノッポ)は廊下でバンクを捕まえて、ピアノのあれは難しくてだめだから
カンニングさせてくれと頼む。3000バーツ払うから、それでお前の成績が下がるわけじゃないだろ、と。
バンクはピアノの話はトンが話をそらしたからそれきりなんだかわからなかったものの、
呆れて背を向けた。そして試験当日、トンが意図してリンの横の席に座ったことに気が付いて、
試験を早く終えたバンクはリンにトンがカンニングしてるから気を付けろと注意した。

こういう流れだったんじゃないかな?

もともとあの学校は学費が高額で生徒の大半は金持ちの家庭の子。リンとバンクは奨学金を
もらって通っている少数の例外。

バンクにとってリンは留学の奨学金を争うライバルになってしまったけど、それでもやっぱり
心のどこかで異性として意識したり仲間意識を持ったりするような存在だったのだろう。
だから、リンがカンニングの片棒を担いでいたことをしって驚いていたし、校長がリンに自白しなかったら
退学にすると言うのを聞いて慌てて飛び込んできて自分がトンから金でカンニングを頼まれたことを
証言した。悪いのはトンだと言いたかったのだろう。

バンクはまじめな優等生だけど、正義厨呼ばわりされなきゃならないような描写はどこにもないのでは?