自殺した(という設定の)息子の母役を原日出子が演ずる。父役には岸部一徳氏。
偽母のクルーピー(気違い)で、その正体は殺八者もしくはそれを意図する者であり、作品中では偽装が施されている…。父役も似たような共八ン者。
そのような悪意塗れの趣旨を含んだ疑いが濃い作品であろう。(あくまで個人的、しかし根拠のある見解であると自負。)

解説
長男の死によって巻き起こる家族の混乱と再生を、ユーモアを交えてあたたかく描いたドラマ。
鈴木家の長男・浩一が突然亡くなった。そのショックで記憶を失ってしまった母・悠子のため、父・幸男と長女・富美が嘘をつく。
それはひきこもりだった浩一が部屋の扉を開き、家を離れ、世界に飛び出していったという、母の笑顔を守るためのやさしい嘘だった。
監督、脚本は橋口亮輔、石井裕也、大森立嗣などの数多くの作品で助監督を務め、本作が劇場映画初監督作となる野尻克己。
父・幸男役を岸部一徳、母・悠子役を原日出子、長男・浩一役を加瀬亮、長女・富美役を木竜麻生がそれぞれ演じるほか、岸本加世子や大森南朋らが脇を固める。
2018年・第31回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に出品され、同部門の作品賞を受賞した。

スタッフ
監督:野尻克己 脚本:野尻克己 製作:井田寛 エグゼクティブプロデューサー:深田誠剛 企画:小野仁史

キャスト
岸部一徳(鈴木幸男役)
原日出子(鈴木悠子役)
木竜麻生(鈴木富美役)
加瀬亮 (鈴木浩一役)
吉本菜穂子(日比野さつき役)

作品データ
製作年:2018年
製作国:日本
配給:松竹ブロードキャスティング、ビターズ・エンド
上映時間:133分
映倫区分:PG12