ハクイとは「良い」「素晴らしい」「美しい」といった意味で、
江戸時代の盗人・テキヤが使った隠語である(ハクイの他にハックイ、
ハマブイとも言い、事を起こすのに都合(状況)が良い場合や、盗品・女性などの
形容として使われた)。犯罪者の隠語の多くが戦後の混乱期に不良を介して広まった
ように、ハクイも戦後広く浸透。1970年代、ツッパリブームになると美しい女性を形容
する言葉として不良の間で普及。「ハクいスケ(スケは女性の意)」という形で使われ
たが、当時から同義語『まぶい』のようには一般に浸透せず、現在は死語になっている。