地元に来なかったんでBlu-rayで観た。
上の人が言ってる通り、まずジャッキーが主役じゃない。
最初こそ主役っぽく登場するが、途中からジャッキーは脇役みたくなって実質的にブロスナンが主役みたいになってしまう。
また原作が書かれた1992年と映画が製作された2017年とでは、25年も経って時代も状況もかなり異なるため、作品と現実のズレが起こっており、ところどころ不自然な話になっている。
何より、いくら娘を殺された復讐のためとはいえ主人公が偏執狂的過ぎて行動原理が理解不能。
やってることはほとんどテロリストといっしょだし、途中からはなんだか主人公が横から邪魔するおかげでブロスナンによるテロリストの始末がスムーズに進まないようにさえ見えてきてしまう。
そもそも主人公は終始無表情で何を考えてるのかわからず非常に不気味。
娘を殺された絶望感を表現するためにそういう芝居になったらしいが、むしろアジア人というのはいつも無表情で何考えてるかわからんという欧米人のステレオタイプな人種偏見が表れてるように感じられた。
原作のタイトルである「チャイナマン」という言葉も現在では人種蔑視・民族蔑視のニュアンスを含んだ侮蔑的表現とされることが多いし。