今の時代のアメリカンヒーロー認識は「大日本人」みたいなもので、BvSでのスーパーマンも全く同じ観点から偽りの神と呼ばれた。
松本人志は世界に先駆けてその観点から直球的な映画製作をした。

そもそもスーパーヒーローを平凡なおじさん化させて、その裏事情や変人である事などをネタにしたコントを古くからやってきたのがダウンタウン。
相方の浜田に子供の役をやらせ、いかにヒーローが変態で性根の腐った存在であるかを強調する為に、一般的常人の役割りを担わせた。
松本人志はヒーローを子供にも劣る存在として表現した。
それを1990年代前半にやってのけている。

このような観点そのものが斬新であり当時の松本が天才と呼ばれた理由でもある。
松本人志の「大日本人」を正当に評価できるのは極一部ではあるが、それは日本人に限った事でもなく、その一部というのは世界に存在する。