自分の感想はこれに近い
桐野夏生:特に興味深かったのは、嵯峨三枝子とシルヴァーバーグら、コンクールの審査員
側の関係と心理である。「おまえさんたちにあの子の採点ができるかい」ということがもっと書
かれていたら、どんなに面白いだろうかと思った。(改行)なぜに、最終審査があの順位にな
るのか、選ぶ側の思惑をもっと知りたかった。でなければ、天才とは何か、またコンクールと
はなんのためにやるのか、はたまた人間にとって音楽とは何か、という大きな謎に迫れない