ま、金融業っていうのはそんなものじゃん?
具体的に商品を作って売っているメーカーとか、客相手にサービスを提供する飲食業とちがって
金融商品は各企業の収益や営業成績を抽象的な数字に還元して、それを組み合わせて商品を作っているわけだし、
銀行も各業種の業務内容について深く踏み込むというよりすべて数字を通してものを見ている。
池井戸作品には大抵そういう金融業の上っ滑りな感じとか危なっかしさがよく表現されている。