ちょうどプライベートの状況も相まって、刺さりまくってしまった。

荻上直子さんの作品が好きで、今回もまた不思議な空気感の映画だなと軽く観始めたものの、物語が終盤に近づくに連れて、なぜか涙がポロポロとこぼれてきてしまっていた。

特にどこかのシーンが、とか、あのセリフが、というのもなく、理由はよくわかりません。

松山ケンイチ、ムロツヨシ、満島ひかり、登場人物それぞれが人生で何かを大切なものを失っていて、喪失感を持った人たちが優しく支え合って生きていく。

「毎日こんな事やっててなにか意味があるのか」

主人公の松山ケンイチがイカの塩辛工場で絶望感に囚われて叫んだ時に、「意味はあるよ!」って即答する緒形直人さん演じる工場長がカッコよかったです。

観終わった直後は、良かったけどもう観たくない。なぜかそう確信していたのに、すでに、もう一度観たいな、になってます。不思議。

ささやかな幸せを見つけることを大切に、丁寧に生きていく。

いやー、生きるって大変だなぁ・・