記憶の中のピノッキオは、最後、人間の子どもになってハッピーエンドだったが、この作品では、木の人形のままになることを本人が選んでいた。 そして、年老いたゼペットが亡くなり、クリケットまでもが亡くなるところまで描いていて、それがとてもよかった。人生ってこういうことだよなあと。 生まれて、これは何?これは何?と、弾けるような好奇心と喜びを爆発させていたピノッキオ。さまざまなことを経験し、成長し、幸福を得たけど、年を取ると避けられない別れもある。そこまで描いていて、そうだよなあ、と涙が出た。 エンディングテーマを歌ったユアン・マクレガーにもびっくり。ムーラン・ルージュのときより、さらにうまくなっていたから。