朝永振一郎さんは、戦争で発表の場を失われていたのだが、「これを解決していた」とオッペンハイマーに直接手紙を書いた。そして、オッペンハイマーは、これに驚き、その後、朝永振一郎さんの業績発表の場づくりに尽力することになる。そして、朝永振一郎さんはノーベル賞受賞者になった。

オッペンハイマーは、映画で描かれたように、科学者としても、男性・夫としても、市民としても、政治思想でも、人間としても複雑さと矛盾を抱えた人物だ。だが、それは僕たち皆も似たり寄ったりじゃないのか。

ただ、この朝永振一郎さんとのことを考えると、科学者として、いや、人間としての良心を考えずにはいられない。

オッペンハイマーの生涯は、実は僕たちに大きなテーマや生き方を考える大切さを問いかけているような気がする。

核兵器を作るのも人間だが、核兵器の開発や使用を止められるのも人間なのだ。

ウクライナ侵攻が明らかになった直後、日本に「核シェアリング」が必要だと発言したバカな政治家が複数いた。

この映画を観たらどう思うのだろうか。きっとリアリズムを主張するだけだろう。
僕たちが向き合うのはこうした知恵は足りないが自己主張だけは強い者たちでもあるのだ。

お前らの様なバカには少し難しいと思うが僕の感想はこんな感じだ。