「大地の歌」は流行らない居酒屋に酔っぱらいが5人現れて、入れ替わり立ち代わり管を巻いては帰るっていう感じだな。

落語の「ぼやき酒屋」が5話の連作になったようなものだ。

最初のおやじは大声で喚き散らし、二番目のおばちゃん(時々おじちゃん)は陰気にブツブツとグチを言い続ける。

一番やっかいなのは最後のおばちゃん(時々おじちゃん)で、閉店間際になってもグチが止まない。
途中、静かになってやれやれ寝ちまったかと思うとまた起きてグチを言い続ける。
「お客さんいつまでそんなふうにグチを言ってるんだい」と言うと「永遠に、永遠に」と言って、これがオチになっている