>>264
>WDRのライブ、聴いた人感想どうですか。

田園&コリオランとブラームスの1番を聞きました。
いずれも、力感みなぎりながらも流麗という相反する要素が並立している名演と思います。
カイルベルトでよく言われる「武骨・地味・堅い」という印象は、これらの演奏からはありません。カール・ベームの方が、よほど武骨で地味で堅い(ベームも好きだけど)。
「田園」の第4楽章で、他の指揮者の演奏よりもピッコロが強烈に鳴り渡っており、吹きすさぶ暴風の感じが表れています。

ブラームスの1番は、自分はカラヤンの1987年盤と聴き比べてしまうが、カラヤンがベルリンpoの合奏力を押し立てた威風堂々の演奏とすれば、
カイルベルトは、カラヤンよりも軽やかで流麗で(カラヤンも十分に流麗なのですが)、歌い回しによってクライマックスを築く感じ。

モーツァルト&新世界、マーラーの4番はこれから聴きます。

TOWERの復刻でハマって以来、カイルベルトをよく聞いていますが、バンベルクとバイエルン放送響(Orfeo)とN響と、今回のケルン放送響と、当たり前だけどそれぞれ印象が違います。
どれが一番カイルベルトの芸風に近いかと言われれば、長年手塩にかけたバンベルクでしょうが、バイエルンやケルンとの演奏では、歌心に満ちた歌劇場指揮者らしい一面がよく出てくるように思います。

この人の放送音源もどんどん復刻してほしいですね。