マラ7は奇想天外すぎてマーラー交響曲の中では不人気と位置づけされているようだから余計に個人的には注目してしまい、
マーラーの中では逆に1番いいのではと思うようになった。最初に聴いたのはインバル・都響でそのあとすぐにハーディング・
新日本フィル、京都コンサートホールではシャイー・ゲヴァントハウス、レヴィ・大フィルでは2日続けて、カンブルラン・読響、
山田和樹・日フィル、去年はゲルギエフ・PMFで合計8回。最も気に入った演奏はカンブルラン・読響だった。曲全体を1つの物語の
ように演奏していた。でもマラオタには不評のようで途中で出て行った人が何人かいた。今日の京響は、1楽章では弦とその他の
音が遊離していてやや違和感を覚えたが、2楽章からは一変して室内楽のような芳醇な響きで最後まで演奏し切った。こういう
マラ7もありだとは思った。ただ同じ感じでずっとというふうだったので、もう少し変化があってもよかったかもしれない。特に
最終楽章なんてやぶれかぶれ的な面白味が魅力的だったりするから。11月のノット・東響マラ7のチケットは購入済みで楽しみ。