吉田秀和翁の「LP300選」

この手の著作としては画期的なことにバッハ以前の音楽に総ページ数の約3分の1がさかれている。
今の時代となっては選曲に問題もあろうが音楽史の分野に目を向けることができた。

さらに新世界やレスピーギの3部作、R.コルサコフの作品など通俗名曲には目を向けず、さらにサン=サーンスなんかは「これがまともな作曲家の仕事だろうか」とクソミソ。
曲本位の批評眼に感服した。