「不機嫌な姫とブルックナー団」 著:高原英理

天才作曲家にして非モテの元祖・ブルックナーを偏愛するオタク3人組との出会いが、
夢を諦めた文系女子の運命を変える?
ままならない人生に心ふさぐ人々へ、エールを送る異才の書下ろし快作!
小川洋子氏、穂村弘氏推薦。

図書館の非正規職員として働くゆたきは、男性マニアが集うブルックナーのコンサート会場で、
「ブルックナー団」を名乗る男たちに声をかけられる。
いかにもイケてないオタク風の3人組だが、その一人、タケがサイトに載せた「ブルックナー伝」を読んだゆたきは、
その不器用すぎる人生と意外な面白さに引き込まれていく・・・。
天才作曲家ながら「非モテの元祖」というべき奇人変人だったブルックナーの生涯は、
周囲からの無理解と迫害に満ちていた。
そんなブルックナーに自分たちの不遇を重ねるブルックナー団の面々とつきあううちに、
ゆたきの中で諦めていた翻訳家への夢が甦ってきて……。

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?isbn=9784062201872