19世紀末〜20世紀初頭生まれの指揮者にとって、マーラーは未だ海のものとも山のものともつかぬ「ゲテモノ」であったのであろうと推測されます。

マーラーの直弟子にあたる、ワルターやクレンペラー、メンゲルベルクらを例外として、
ワインガルトナー、トスカニーニ、クナッパーツブッシュ、フルトヴェングラー、E.クライバー、コンヴィチュにー、ミュンシュらも殆ど、もしくはまったくマーラーを演奏していないばかりか、
フリッチャイやケンペ、ヨッフムらにも録音が少なく、カラヤンは晩年に到って何曲か取り上げましたが、
チェリビダッケ、ケルテス、ヴァント、スクロヴァチェフスキらもマーラーをやりません。