(つづき)
指揮者もこれまたよかった。
宝塚のマラ5の指揮者はバーンスタイン並にねたこかったが
今回はワルター並にさらっとしてかつ余韻をたっぷり聞かせてくれました。
特にロンド・ブルレスケ(第3楽章)は実に素晴らしかった。
最後の「チャカチャン・・・・・・・」
この残響と間の取り方が実に見事でした。

終楽章も見事でした。弦楽合奏がメインなので安定してましたが
もう少しボリュームがほしかったなあ。
それよりも最後音がやんで20秒間の沈黙がありました。
指揮者は譜面台に手を置いてオケは構えたままです。
やっとのことみな手を降ろしたときの安堵感は
まさにワルターが書いた「雲の果てに消え入る」様でした。

こんなに音が切れて沈黙が長く続くのは
ギュンター・ヴァント指揮、北ドイツ響のブル8ライブのFMエアチェック
くらいでした。ドイツ特有の習慣だと思ってましたが
生で体験するとまた格別でした。