著名演奏家や音楽大学、オーケストラに広く支持された
「サイトウ」ブランドの鍵盤打楽器専門メーカー、斉藤楽器製作所が事業停止
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171108-00010002-teikokudb-ind

(株)斉藤楽器製作所は、11月6日付けで事業を停止し、事後処理を横山朗弁護士に一任した。
今後、自己破産を申請する方向。

当社は1947年(昭和22年)創業、1952年(昭和27年)に法人改組した鍵盤打楽器の製造会社。
マリンバやヴィブラフォンなどの鍵盤打楽器の専門メーカーとして「サイトウ」のブランドは
著名演奏家や音楽大学、オーケストラなどに広く支持され、米国の著名音楽院への納入実績も有し
2001年7月期の年売上高は約2億7000万円を計上していた。

しかし、2016年のワシントン条約にて材料に使用されるローズウッドの取引制限措置の開始が予想されたことから
国内外の競合各社とともにローズウッドを使用した高価格帯のマリンバの販売に注力したことで価格競争が激化。
以降は売上高が漸減傾向で推移し、2016年7月期の年売上高は約1億8900万円にまで減少していた。
ローズウッドの取引制限が今年1月に発効されたなか、2011年7月期以降6期連続の最終欠損に陥っており
経営を支えきれず今回の措置となった。

負債は約5億円の見込み。