昨日は名古屋国際音楽祭の一環でミヒャエルザンデルリンク指揮ドレスデンフィルを聞きに愛知県芸術劇場に。
ドイツのオーケストラスレがないし、ここはもう廃物利用状態だし、以前聴いた名古屋フィルの演奏と比較しながら
聴いていたから、ここに書いてもいいかと勝手に判断してしまった。この1年間で何度目かの愛知芸術劇場。
マンガの影響だとかで最近国内オケ来日オケ問わず妙にブラ1の演奏が多く、大フィルのブラ1も完売だったが、
今日はその時よりも空席がさらに少なかった。(完売だからといっても空席が存在する。)以前の名フィルの演奏は
スケール感があって音にも勢いがあって凄かったなあという思いが強かったので、昨日後半に演奏されたドレスデン
フィルの演奏ではやや物足りなさを感じてしまった。後半になると、きめ細やかな表現で一体感のある都響サウンドが
全開になり、場面に合った迫力も加わったから会場は興奮のるつぼと化していた。それで強く思ったのはある程度の
水準以上の演奏になったら、比較うんぬんなど意味がないことでそれをただ楽しめばいいのではないかということであった。
それぞれのオケがそれぞれの特徴を生かして聴衆を楽しませてくれるのなら、こんないいことはないのではないかと
思ったしだいだ。「やがて私の時代が来る」というブラームスの言葉が思い出された。