皆川達夫 九十歳 [無断転載禁止]©2ch.net
いまだお元気であらせられるのではあるが。。。
この人については功罪相半ばするというか、
古楽のセールスマンのような役割を半世紀以上にわたって果たした反面
西欧の文化や音楽学に関する無知と偏見を広めてしまい
その勘違いの尻拭いを後輩たちがしているというのが正直なところ。 「バロック音楽名曲名盤100」とかいう本は結構読み込んだ。
ヴィヴァルディ嫌いなのが印象に残ってるw >>0006 名無しの笛の踊り2017/05/06(土) 19:18:10.29 ID:tOHQTyEi
> 「バロック音楽名曲名盤100」とかいう本は結構読み込んだ。
> ヴィヴァルディ嫌いなのが印象に残ってるw
その書籍はかなり昔に刊行されたものだよね??
「四季」しか手に入らなかった昔と違って
ヴィヴァルディの歌劇などがいくつも発掘、甦演されている
いまの時点での、皆川御大の心境をうかがいたいものだ。 >>7
今でもレコ芸の音楽史批評で、ヴィヴァルディの作品(特に世界初録音の類い)に厳しい >>7
皆川翁はコレッリやアルビノーニとの比較で言ってたから、>>8さんの
おっしゃるように認識は変わっていないと思う。
大バッハや後世への影響は認めながらも、ヴィヴァルディの音楽の仰々しさ
品のなさに耐え難いと書いていた。
これは皆川翁個人の感受性・趣味の問題と断っているから、皆それぞれに
ヴィヴァルディの音楽を楽しまれたらいいと思う。 「バロック音楽」が文庫本化した時の書き下ろしでヴィヴァルディのこと書いてたような たしか許が書いていたが
このひとの授業は完全に様式化されていて
年が変わっても話す内容も、冗談の箇所も中身も同じだと。
そういえば、もう半世紀以上にわたって同じネタを書いたりしゃべったりしている。
ある時代や様式を説明するのに使う曲例も同じ。半世紀以上不変かも。
マンネリのほうが日本人には受けるのかもしれん。 音楽評論家って結構合唱畑の人がいる
達爺もそうだし宇野功芳、それから音楽の泉初代解説者堀内敬三も。 >ヴィヴァルディの音楽の仰々しさ品のなさに耐え難いと書いていた。
はぁ、さようでございましたか
まったく正反対の理由で好ましく聴いているのですが、RV94とか >>8 >>9
レスありがと
ぢつは、皆川御大は音楽史部門の新譜月評氏を長いことやっている一方で、
健在の人としては、指揮者ブルーノ・ワルターの実演に接した経験をもつ
数少ない存在でもある。
ラジオでの長寿番組「音楽の泉」では、しばしばワルター指揮や
フルトヴェングラー指揮のソフトが採りあげられて、聴き手としては
皆川御大の好みとわかっている一方で、それでも意外に思うことしばしば。 >>6
バッハの無伴奏チェロの推薦盤がカザレス一択で
もしこれを音が悪いという人がいたらどうぞ勝手にお気に召した音のレコードを喜んで
お聞きになればよろしいでしょう!
って1人でブチ切れてたのを思い出すw >>15
モツレクはワルターの古いモノラル録音を一押ししてましたね。
古典派以降はやはり昔の大指揮者に思い入れがあるのかも。
バロック以前に関しては
「バッハの音楽をチェンバロで弾けとは何事ですか!あれはピアノで
弾くものです」とかいう守旧派の音楽評論家に反発してたようですが。 >>17
> バロック以前に関しては
> 「バッハの音楽をチェンバロで弾けとは何事ですか!あれはピアノで
> 弾くものです」とかいう守旧派の音楽評論家に反発してたようですが。
とか何とか言いながら、グレン・グールドの演奏を推薦したり
>>6にもあるとおり「バッハの無伴奏チェロの推薦盤がカザレス一択」だったり・・・ ごめん >>6 じゃなかった >>16 でした・・・orz バッハのカンタータは重くてうざいリヒター盤なんでしょ? >>17
ニューヨークにいた頃オノヨーコとは遊び仲間だったみたいだね
そしてその時にカーネギーでワルターのモツレクを生で聴いたため思い入れがあると言っていた 要するに
皆川氏の番組枠を某教授が欲しがるスレ なのか? といって昔の録音を持ち上げているばかりじゃないんだよな
「音楽の泉」は入門編と懐古を兼ねて、メジャーな昔の録音を多く扱っているだけだと思う
モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は、クレーメルの新盤で紹介してた ラインの白ワインをシューマンとすればモーゼルはショパンの味わいがある・・・至言 >>13
皆川さんの「合唱音楽の歴史」という著書にはお世話になった
当時は全く譜面の手に入らなかったいくつもの曲の豊富な譜例を眺めていたものだ
>>26
芥川さんのやってたラジオ番組にゲストで出たとき、ワインの話しかしなかった気がする >>28
ワインについては御著書もございます。
『ワインのたのしみ方』(光文社文庫 1985/6)
かつては毎年、弟子を集めてワインの試飲会をなさっておいででした。
銘柄や産地のみならず、どこの畑のどちら側までこだわっておられました。
amazon レビューでは
>そして中身は・・・まあ、専門家でない人が書いたワイン本としては、上出来ではないでしょうか。 先月には卒寿にあたり新著を出版されました。
筝曲「六段」はグレゴリオ聖歌のクレドの引用、という奇想天外な御説についても「論証」しておられます。
皆川達夫『キリシタン音楽入門: 洋楽渡来考への手引き』(日本基督教団出版局 2017/4/25)
キリスト教とともに戦国末期の日本に渡来し、徳川幕府のキリスト教弾圧により消えていったグレゴリオ聖歌とルネサンス音楽……。
かくれキリシタンが歌い継いだ「歌オラショ」をはじめ、現代まで遺る貴重な史料を駆使して、
幻の「キリシタン音楽」の姿を探り続けた西洋古楽研究の大家が書き下ろす、待望の入門書。
著者について
1927年東京生まれ。1951年東京大学文学部卒業。1953年同大学院修了。
1955-58年、1962-64年の2回にわたってアメリカ、ヨーロッパ留学。
1968年立教大学教授、1993年同大学定年退職、元東京大学講師、元慶応義塾大学講師。
現在、立教大学名誉教授、全日本合唱センター名誉館長、国際音楽学会名誉会員Ehrenmitglied。
中世音楽合唱団(1952年設立)主宰。著書『バロック音楽』『中世・ルネサンスの音楽』(講談社)、
『オラシヨ紀行』(日本キリスト教団出版局)、『西洋音楽ふるさと行脚』『西洋音楽史I 中世・ルネサンス』(音楽之友社)他。
NHKラジオ番組「音楽の泉」(AM第1放送、日曜朝)解説担当。1978年イタリア政府より
キリシタン音楽研究の功績によってイタリア共和国功労勲章を授けられる。
2003年論文『洋楽渡来考』によって明治学院大学より芸術学博士号を授けられる。 おいらもバロック名曲名盤100は座右の書だ
礒山 雅先生のお師匠でもあるよね。
つい数年前、礒山さんがPCゲームばかりしていたら
皆川さんから届いた手紙の一節に
「君が存外暇なのにあきれつつ‥」とあって
慌てふためいて弁明していたのを思い出す。 5月14日日曜
音楽の泉 ▽ホルン名曲集
楽曲
「ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40」
ブラームス:作曲
(ホルン)エルヴェ・ジュラン、(バイオリン)ジャン・ジャック・カントロフ、(ピアノ)マリー・ジョゼフ・ジュード
(26分44秒)
<harmonia mundi france KKCC-399>
「ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40から 第4楽章」
ブラームス:作曲
(ホルン)オーブリー・ブレイン、(バイオリン)アドルフ・ブッシュ、(ピアノ)ルドルフ・ゼルキン
(5分58秒)
<Testament SBT 1001>
「アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70」
シューマン:作曲
(ホルン)エルヴェ・ジュラン、(ピアノ)マリー・ジョゼフ・ジュード
(8分24秒)
<harmonia mundi france KKCC-399> 5月21日日曜
▽カルミナ・ブラーナ
「カルミナ・ブラーナ(第4、11、12、16〜19、21,23曲省略)」
オルフ:作曲
(ソプラノ)グンドゥラ・ヤノヴィツ、(バリトン)ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウ、
(合唱)シェーネベルク少年合唱団、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団、
(管弦楽)ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、(指揮)オイゲン・ヨッフム
(39分25秒)
<DG UCCG-4642> 評論家としてはレコ芸で何十年も月評を書いていたが
日本人の演奏家のだと「〜さんが〜を録音された」みたいな感じで
身内、子分、生徒には露骨に甘い評価だった。
「リュートの〜さんはわたしの授業を取っていて」とか
「〜君」もあったか
あれはいかがなものか。ほめられた方もうれしくなかろう
「推薦」もらえればなんでもいいのかしれんが 「推薦」は必ずしも演奏の良しあしとは関係ないものだからな
「よく知らない人だが演奏がいいので推薦」もあれば
「よく知ってる人だから信頼して推薦」もある 根本的に矛盾がある。
そういう人間関係の輪を重んじて振る舞わなければ、
日本のクラシック音楽界で名を成すことなど不可能。
それを日本では人徳と言うのだ。
多少物知りなクラシック音楽好きとして一生を終わるだけだろう。
むろん2ちゃんにスレが立つこともない。 ライナーノーツの出来不出来をディスクの評価に露骨に反映させるのが面白い。