マーラー7番を聴くのは今回で10回目となる。今日のノット東響は金管を全面に出して日本のオケ
らしからぬきらびやかさが際立った演奏となった。日本のオケでこういう演奏ができるのは東響
だけだろうなあと思った。外国オケでは5年半前にシャイー・ライプツィヒゲヴァントハウス管の
マーラー7番を聴いたがそこのオケの金管とそん色ないくらいの音量といい音色が出ていた。
1〜4楽章はたっぷりと間合いをとっての演奏で5楽章はテンポにかなりの緩急をつけて最後は
大盛り上がりで終わった。マーラー7番をそう好きでないという人も今日の演奏を聴いてこんなに
わかりやすく聴きやすい曲だったのかと気づいた人も多かったのではないのかな。ただデフォルメを
けっこうつけすぎかなというところが自分には気になって今日の観客と共感できるまでは行かなかった。
自分のマーラー7番のベストは3年前くらいにやったカンブルラン読響の演奏だった。全曲を1つの物語の
ように演奏していてその統一感がとてもよかった。でもマラオタには評判があまりよくなかった感じで
当日の演奏でも途中で帰って行く人が何人かいた。まあそんな好みの違いもコンサートに行くことに
よって見ることができるのでそれはそれで自分にとっては案外興味深いこととなっている。