全てをやり切ったベートーヴェンのピアノ音楽の総決算

第一楽章 武骨で固い感じの音で

技術的にも大変なものです。「ハンマークラヴィーア」の次に来るくらいの
難しさ。

小節23から28の長いクレッシェンドも難しい。ピークは小節28ですね。
でも小節27で音域が上がっていくにつれて楽器が物理的に響きにくくなる
んです。〜

第二楽章 天へと音楽が上がっていく

で まさにクライマックスの瞬間、小節160で音楽が突然途切れます。すべ
てが一瞬で見えたような絶頂の瞬間に突然カットされる。
人生が急に終わるみたいな感じで、非常にミステリアス、且つ感動的なところ
です。
高音域も低音域もフォルテで響いていたのが突然トリルだけになるから
無理してでも乗り越えるしかない。〜

こんな感じ
楽譜の引用もふんだんでそれを見ているだけでも楽しい。

そういえばこの人は暗譜演奏を止めて全ての演奏を楽譜を見ながら
弾くことにしたらしい