あと、テューバ協奏曲を最初に聴いたのは、定番のジョン・フレッチャー/ロンドン響だったけど、未だにあれを超える名演は無いと思う。
何の誇張も力みもハッタリもなく、端正でいて、なのに深みを感じる。
初演者のカテリネットは流石に時代を感じさせるし(それでも1954年当時の、イギリスの伝統的なテューバの音色の美しさが気持ち良いが)、今は技術的に当たり前になってしまったせいか、なんか余計な力み(混ぜモノ、とでも言おうか)が加わった演奏が多い気もする。
カデンツァも今では原譜通りに吹けるのが当然になったけど、初演当時では、少々無理があるという事から一部改変されている。