譜面を見ながらの演奏で感動した試しがない。
暗譜で弾く時には、音の構成や運指など考えながら弾くわけだが
それだけでなく、楽曲から何かイメージしながら弾く事が大切だと思う。
風景や思い出、感情、人物など、いろんなインスピレーションを思い浮かべながらの演奏。

それに対して、譜面を見ながらの演奏は
通常の動作に譜面を見る作業が追加されるために、そういうイメージを思い浮かべて演奏する
という作業がおろそかになりがちだ。むしろ、譜面の情報を読み取る事に集中する事になる。
だから、聴衆には音楽表現そのものに集中しているようには観えず、楽譜を頑張って追っているなという印象になる。
だから、何も響いてこないように思う。

演奏者が自分に酔っ払いすぎには興ざめだが、他者に聴かすなら
せめて暗譜で情感を込めて演奏してほしい。演奏の見た目の雰囲気も大切だと思うよ。