ショパンにあってリストになかったもの、
それは美しいメロディーを生み出す才能。
リストにあってショパンになかったもの、
それはインプロビゼーションの広がり。
そして何にもまして弟子にヨアヒム・ラフという
管弦楽編曲の才能の大家がいたということ。
交響詩「前奏曲」もピアノ協奏曲もそのおかげで出来上がった。
実際、リストは演奏旅行で忙しかったので、
管弦楽の編曲にまで手が回らなかった。