【20世紀】近代フランス音楽総合スレ4
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6人組のスレを総合スレに転用してやってきましたが、今度は名実ともに総合スレにしました。
他スレと多少範囲が重なりますが、19世紀末〜20世紀を目安に、幅広く語りましょう。
次スレです。
関連スレ、過去スレは>>2-3あたりに。
【20世紀】近代フランス音楽総合スレ3
http://lavender.5ch.net/test/read.cgi/classical/1286271601/
前スレ
【20世紀】近代フランス音楽総合スレ2
ttp://jfk.2ch.net/test/read.cgi/classical/1171006858/ >>273
オーボエ、ホルン、クラヴサンのためのソナタだね
その編成きいただけで、ああ、ドビュッシーがもう少しだけ長生きしてこのソナタ完成させてくれたらなあと思っちゃう >>274
その3種類の楽器の組み合わせが、ドビュッシーらしい選択
ですね、でも、どんな音になるか想像は難しい。
クープラン、ラモーの時代を想起するような、雅びた雰囲気に
なりそうですw・・・・ ドビュッシーの評論を読むと、映画音楽にも関心を持っていたのが分かる
全ては夢と消えた ドビュッシーは病気だったが、どんな病気?
今だったら、かなり若死と言えるw ショパンの結核、シューベルトの梅毒、ドビュッシーの癌、
今の医療技術なら治療も延命も十分にできたでしょうにね
音楽関係者は健康に注意しない人が多いみたい。 >>279
シューベルトの梅毒ってのは諸説ある
ショパンの結核は完治できたはず
ドビュッシーのガンはなんとも言えない >>281
ラヴェルは父方からの遺伝だろう。ただ、彼の脳の手術をしたのは当時
のパリで最も高名な外科医だった。
後にラヴェルの死因は、この名医が手術に失敗したというのが定説に
なった。 シューマン、ドニゼッティ―、ヘンデル、スメタナなど
晩年に精神を病んだと言われているが、こういう人たちは現代では治療法
がありそうだ。 治療法は現代の方があるだろうけど精神を病むきっかけも現代の方がありそう ウェーベルンは殺された。
エルネスト・ショーソンは自転車事故、
チャイコフスキーはコレラ、 フランクはチェロソナタの計画もあったのか
惜しいな… 逆にショパンはヴァイオリンソナタの計画があった
しかしショパンのヴァイオリンソナタはちょっと想像がつかないな >>291
Chopinのチェロソナタ、評価が高い曲ですが、私には他のピアノ作品
より詰まらない。 >>294
聞き込むと良さがわかるよ
特に第1楽章の展開部後半から再現部に戻ってくるところとか、第2楽章のトリオで霧が晴れたようにチェロに全てを任せてピアノが後ろに引くところとか >>276
ドビュッシーの評論・批評は面白いよね、女を口説くのに慣れてるユニークな言葉遣い
時に辛辣だけどそれがまた面白い >>297
相手がサン=サーンスなら致し方ない
所詮は二流作曲家だから 有名人を攻撃して、自らの存在をPRする。
まだ、ドビュッシイが世に認められていない時だから、そりゃ
そういう手段で名前を浮上させたかったでしょう!
本来は、作曲家なら”音楽”に対する評価でしょう。
フォーレやサンサーンス、ラヴェルはドビュッシーみたいな
ことはやらなかった。 >>300
フォーレはやらなかっただろうが、サンサーンスなんて片っ端から他人の作品をこき下ろしてたじゃないの 読まずにテキトーなこと書いてる奴が居るが
ドビュッシーはベートーヴェンをこき下ろす一方モーツァルトとバッハは褒め称えたのだ いささかの皮肉を交えながらもベートーヴェンを天才って呼んでるし全否定でもなかったような この手の、作曲家による作曲家に対する批判文で面白いのは矢代秋雄の「ジョリベに対する偏見」
「まず、私はこの人の顔が嫌いだ」と書いてあって、のけぞった ベートーヴェン批判は当時の演奏会の曲目がベートーヴェンばかりだったための嫉妬もあるだろうね
嫌いだと公言していたストラヴィンスキーは晩年ベートーヴェンの弦楽四重奏ばかり聞いていたらしいし
プーランクも実はベートーヴェンは大好きだと告白してる >>306
ストラビンスキーはベートーベンに対する心境の変化を自伝で詳しく述べてる。
音楽評論家としてのストラビンスキーの仕事のなかでもなかなかに面白い箇所。 >>308
Stravinsky は生涯にわたって、カメレオンのように作風を変えた。
考え方の変化が激しいんだろう。
Beethoven観も クルクル変わっただろう。
最晩年に、お経のようなBeethovenの弦楽四重奏曲に到達したって
わけか。 >>309
それ、よく言われるけど、新古典主義になってからはあんまり変わってなくない?
晩年に十二音を取り入れたぐらいで。 >>309
読まずに憶測で物を言っても仕方がないよ。
ストラビンスキーは語法が変わってるように見えて実はそんなに変わってない。複数の様式を曲ごと、場面ごとに使い分けることができるメタ的な視点をもった作曲家だっただけ。
セリー技法についても、好む好まざるは別として、若い頃から理解を示してはいた。ストラヴィンスキーが許さなかったのはシェーンベルクではなくアンセルメ。 つくりはブロック的で基本生涯を通じて変わっていないよね >>305
矢代さんはリンカーン大統領みたいだ。
リンカーンは中年の或る男の顔が気に入らないと言って、仕事上で
関係を持つことを退けた。
「人は中年になったら自分の顔に責任を持て」ということだ。
矢代秋雄さんはジョリベの何歳の頃の顔を見て嫌ったのか、
まさか20歳代じゃないだろう。親から借りた顔がまだ返されて
いない段階だもの。 >>306
ストラヴィンスキーの才能だけど、「ハルサイ」を頂点にして、その後は
創造力が急速に枯れだしたと思う。
30歳をピークに急に衰えてしまう芸術家のタイプ、これは神の思し召し
だから本人が努力してもダメ。
でも、彼は頭が非常に良い人だったから新古典主義で巧くつないだけど、
以前の沸き立つような「音楽エネルギー」は消えてしまった。 バッハはトッカータとフーガが頂点であとは枯れていった、って言ってるようなもんだぞそれ ストラヴィンスキーを象徴する1曲を挙げるとすれば
兵士の物語だな >>315
成功によって本人の中にとっての作風がひと段落したんだね。きっと。 時代も変わって、「春サイ」みたいな音楽が時代の空気に合わなく
なってきたのでは?
オケが大編成だというのも、その一つ。
ストラヴィンスキーは、そういうことには敏感な人だったと思う。 第一次大戦以後大きなオケがまともに使えなくなったからな それにしても「兵士の物語」はないだろう?
あれは 笑わせるだけ 他に笑わせる音楽がどれだけあるんだ?って点で重要なのだ 顔の話があったけど、ルチアーノ・ベリオの
ダメオヤジっぽい顔付きは何とも良いね 「鶯」がストラヴィンスキーの初期の様式の最後だろう
その後は時代が変わってしまった。
彼の変節は時代の変化にも影響されている 新古典主義時代のストラヴィンスキーの作品群は
ひと言で言うと「無味乾燥」 音楽が感情を表現するという迷信へのアンチテーゼの意味もあって、あえてそういう印象を与えるように作ってある。
音楽を妄想のための契機としか考えない人たち、一小節でもリズムが正確だともう耐えられないような人たちは、この種の音楽を嫌う。要はロマン主義者のことだ。 例えばルーセルのシンフォニーはあの時代の代表的な新古典主義の作品だが
エモーショナルだし、何度も聴いても良い。
とこれがストラヴィンスキーの新古典主義のものは、いつまで経っても
馴染めない。かんなクズを食っているような味だ。 >>328
ルーセルとストラヴィンスキーを逆にすれば自分の意見と同じになる。 >>329
音楽の創作でも味盲みたいな人もいるようだ。
ストラヴィンスキーは急速に味付けが怪しくなったコックみたいだ。
彼は病気になったんじゃないのかな?
「火の鳥」を何回も改作しているが、ムダな時間つぶしだようだったのでは
ないのか?
改作して良くなったのでもないし才能の浪費、というか、才能が枯渇し出し
のかな。 >>330
ストラヴィンスキーの初期作品の改作については、著作権保護期間をできるだけ引き延ばすという目的があったとも言われている >>329
ルーセルが馴染めないのは当然
彼は 「火の鳥」とか「春の祭典」みたいな大衆受けを狙った曲を
書いていないから。
ルーセルはシンフォニストの大家
「バッカスとアリアーヌ」がバレー曲だから俗受けする、と
言っても そんなに人気があるのでもない。 >>331
なるほど、ストラヴィンスキーは法律を学んでいたから、そういう点
については敏感だったのか
頭の良さは、そっちにも発揮されたか >>333
ストラヴィンスキーが音楽家が著作権と関わることを意識するようになったのは渡米後ではないだろうか?
渡米してガーシュインが自作に対する著作権によって大儲けしているのをみて
驚いたようである。ヨーロッパでの音楽活動中はそういったことはストラヴィンスキー自身も
おそらく周りも無頓着だったのだろう。 ストラヴィンスキーはガーシュインの商売上手に刺激を受けた
んですね。彼のようにカネを稼ぎたい!
そんな経緯もあって、彼は故国ロシア(ソ連)には帰らなかった。
亡命先の米国で贅沢な暮らしが可能になったからだろう。
プロコフィエフがソ連に戻ったのと対照的だ。 戦争と革命が絡んでいるからそんな単純な話じゃない
伝記ぐらい読めと言っておく 伝記か・・・
そういう類の本は著者の「ヨイショ!」が含まれるから、ちょっと
眉唾な箇所もあるだろう。
まぁ、内容を信じるほかないか(笑) ルーセルは緩徐楽章が苦手。
色彩豊かにやろうとしてごちゃついてる印象。 >>338
初期のバレー曲「くもの饗宴」は淡彩画みたい
あまり演奏されないけど その後の彼のゴツゴツした作風とは全く違う、
ドビュッシーやフォーレのオーケスラの小曲みたいに きれいな曲よ >>334
ストラヴィンスキーはおしゃれだったよ、見出しなみに気を遣った。
だいたい、服装に気を配らない作曲家は良い曲を作れない。
ラヴェルが服装に異常に気を使ったことは有名だが、彼ほどでなくても
有名作曲家は同様な傾向はある。 >>341
シューベルトとか、いかにもそのあたりは無頓着な感じがするけど、どう思う? 若い頃のベートーベンはおしゃれで相当身なりに気を遣ってた。
後年は浮浪者と間違われて逮捕されたことがあるらしい。
つまりは、服装に気を配る人かどうかと、いい曲を作れるかどうかは無関係で、ベートーベンがまさに反例。 >>344
ベート―ヴェンは晩年は耳が不自由になって、そのため
服装にも気を使わなくなったんだろう。
もう、彼は押しも押されもしない「大家」になっていたから
服装なんかどうでもよかった。 >>346
Brahms の晩年の言葉などを読むと少し「認知症気味かな」と
いう感じもする。 多少だけどね。
さすが作曲技術は衰えていないし、まぁ天才性は変わらない。
非常に悲観的になり、不平不満だらけの話っぷりだとか。
当然、服装も無頓着になっただろうね。 >>347
亡くなった当時63歳だから、若年性認知症ってこと?
そうは思えないなあ
認知症ってのは感情の動きとはまた別のものだし、悲観的とかそういうのとは違う >>349
曲を作る上では細心の配慮が見られる、「完璧主義者」なのにね。
晩年の長いヒゲは、ヒゲ剃りを億劫がったからかもしれない。
この人は結婚していたら、もう少し長い生きしただろう。 ベートーヴェン、チャイコフスキーは50代で亡くなっているし、
ドヴォルザークも62歳だ。
そういう人たちに比べると短命とは言えない。 >>341
ストラヴィンスキーの話に戻るけど、この人は98歳まで生きた。
それも創作欲は保ったままでだ。すごい人だった。長生きしても
ぼ〜として日を暮らしていない。
R・シュトラウス、サン=サーンス、ヴェルディなども創作力が衰えていない。
R・シュトラウスはヒットラー政権の大臣にならなければ、もっと長生きして、
良い曲ももっと書いただろう。晩節がちょっと残念な感じだ。 >>353
誤記の訂正、
ストラヴィンスキーは98歳 → 88歳 まで生きました。
でも、作曲家としては長生きした人です。 シュトラウスの晩節が残念だって?
メタモルフォーゼンや四つの最後の歌を認めない立場かね だから、大臣の仕事をやっていなければ、その分の時間を
作曲に回せて、さらに名曲を書けただろうということ。
天才には二通りあってね、早々に枯れてしまう人と、死ぬ間際まで
能力を発揮する人と。
シベリウスは作曲の筆を止めてから何年生存したかね? ああ、そういうことね。失礼した
たしかにシュトラウスの体制順応は褒められたもんじゃない
シベリウスは完璧主義の性格が災いした感じかな >>358
ロッシーニは享年が78歳。あの当時としては長生きだったんだ。
トリュフの栽培と美食のために後半の人生を使った。
うらやましい一生だな >>361
ただしシベリウスとは違ってオペラ以外の作曲は続けていたけどね
特にスタバート・マーテルと小荘厳ミサの2つの宗教曲は傑作 一方シベリウスは完全引退
自作の編曲以外は音符は書いていない模様
それでいて90歳過ぎまで生きてたから、ロマン派的作風なのに著作権が切れたのが21世紀になってから イタリアのオペラ作家は短命だったベッリーニ以外は、わりに長い期間を
作曲に費やしているよね
オペラが主、他のジャンルの曲は従 >>364
最近の日本では、90歳を過ぎても新作を出版する作家もいるけど、
ちょっとどうかと思う。
もちろん、内容が良ければいい。晩年の吉田秀和翁の諸作などは、
さすが文章力を衰えていないし、レベルが下がっていなかった。
しかし、筆力がドンドン低下している作家がぶるぶると震え
老いの手で書いた作品も、ときどき見受けられる。 老齢作曲家の曲の中では、フォーレの夜想曲13番が特に好きだな
サン=サーンスの晩年室内楽みたいな柔らかさがあまりないところがいい
フォーレはあくまでフォーレ、サン=サーンスはあくまでサン=サーンス 天才作曲家というのは、一種の精神病だって
20世紀初頭のイタリアの学者が書いていたな。
ま、勝手な妄言かもしれないが、実例を上げているから説得力は
あるね。 天才だの霊感だのを祀り上げるロマン主義というものが一種の病気なだけ
ゲーテが言ったようにね シューマン、ベルリオーズ、ワグナー、マーラーは病気だったわけで 病気と言っても、「ほとんど病気!」的な病気。
ビョ〜キって感じでR 吉松隆なんかもいまだにそんな感じの天才論ならべてるよな
欠落してるだけ天才なんだ!って >>371
病気と言っても、頭の病気です。
脚が悪い、腕が痛い、胃腸が弱いなどとは関係ない病気です。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています