サン=サーンスやフランクは「国民音楽協会」設立後、フランス人
の作曲した楽曲を熱心に演奏して世に紹介した。その時に誕生した
楽曲を呼称したものと理解しています。

サン=サーンスたちが意図したのは、フランス人によるフランスの風土で
生まれた音楽の育成ね。当時のパリで人気があったオペラのような
レベルの低い音楽でなく、ドイツ古典音楽に比肩するような内容ある
楽曲の創作と、演奏活動を意図したの。
「近代フランス」という命名はとても意図的なもの。ドイツや
イタリアでなくて「フランス」のその時代の音楽、
だから、ラモー、クープランやベルリオーズではなくて普仏戦争後に
世に出た楽曲という分類だと思う。