http://www.asahi.com/articles/ASLC354ZNLC3UHBI02Z.html
バイオリンの森、壊滅的被害 暴風雨「復旧に200年」
2018年11月3日22時47分

イタリア北部のオーストリア国境に近いドロミテ地方にある「バイオリンの森」が、
10月29日から続いた暴風雨の影響で壊滅的な被害を受けた。

この地域のトウヒの木は、1丁数億円で取引される
バイオリンの名器ストラディバリウスにも使われた。

地元の林業技術の専門家は、元の森に戻るには「200年かかる」と指摘している。

伊紙レプブリカによると、森がうみ出す良質な木材は、
弦楽器やピアノの響板に広く使われてきた。
北部クレモナで17〜18世紀に弦楽器製作を手がけた
ストラディバリ父子も、この森の木材を使ったとされる。

だが、風速30メートル以上の暴風が吹き荒れた結果、
150万立方メートルの木が幅約200メートルにわたってなぎ倒され、壊滅的状態に陥った。

クレモナの楽器製作者から照会…

残り:201文字/全文:522文字

http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20181103003136_comm.jpg