「炎のコバケン」小林研一郎氏、群響のアドバイザーに
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群馬交響楽団(群響)は30日、来年3月で音楽監督を退任する指揮者の大友直人氏の後任として、
「ミュージック・アドバイザー」の肩書で指揮者の小林研一郎氏を招くと発表した。
4月に就任し、任期は3年間。定期演奏会などで年3回以上指揮するほか、演奏や公演の企画をアドバイズする。

小林氏は1940年生まれの78歳。
東京芸術大学を卒業後、第1回ブダペスト国際指揮者コンクールで第1位、特別賞を受賞し、
国内外のオーケストラを指揮してきた。
現在、日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者、東京文化会館音楽監督などを務める。
情熱的な指揮ぶりから「炎のコバケン」の愛称で人気が高い。

群響は当初、音楽監督への就任を打診したが、高齢や多忙であることから
監督よりも関与の度合いが軽いミュージック・アドバイザーで落ち着いた。
プログラム作成や客演指揮者、演奏家の選定などは楽団員出身で4月に就任した渡会裕之常務理事が補佐する。

群響は1945年設立と日本有数の歴史を持つオーケストラで、群馬県と高崎市が支援する公益財団法人。
高崎駅東口に来年秋開館する高崎芸術劇場に本拠地を移転する予定で、
こけら落としの演奏会は小林氏が指揮することになりそうだ。