1回だけ聴いたブル3は新装になったフェスティバルホールで今は亡きマゼールがミュンヘンとやった演奏だった。
1楽章から3楽章まで普通で最後の章だけが物凄く良かった記憶がある。今日の大フィルのブル3は会場ではブラボー
も出てよかったという雰囲気だった。ブル曲をたくさん聴いているのでその視点での見方で自分としては今日の
演奏ならやや低めの評価となった。音が溶け込んでいないところがあったのとオケが何をアピールしたいのかが
よくわからなかった。4楽章では何回かズレているのも気になった。ブルックナーを聴いていいと思う時はオケの
統一感(調和感)と曲の深さの追求でその点でも物足りなく思った。おととし4月に尾高大フィルのブル8を聴いた。
初日だったが調和感がありとてもよかった。だからブル3でも大フィルならもっとやれるはず。前半はチェロソロの
情感表現が素晴らしく、大フィルもナイスアシストでこっちは納得の演奏だった。