この4年間で読響のマラ3を聴くのは3回目になった。今日が最もよい演奏だった。演奏に流れがあったので
大いに楽しめた。前回は3楽章のポストホルンに物足りなさがあったが、今日はしっかりと歌えていたので
非常によかった。読響は井上の指揮にしっかりと応えていていい音を出していた。
1楽章が終わって女性合唱団だけ入って来て、残りはどこで入って来るのかと思ったら3楽章の終わりの音楽に
合わせて少年合唱団と女性ソロが入ってきた。全部でこれまで10回ぐらいマラ3を聴いているが初めて見る光景
だった。そのあと照明を少し落とし女性ソロにスポットライトがあてられた。そんな注目に応える見事な歌声が
会場内に響き渡った。マーラーといえば金管。今日の読響の金管はこの3回の中ではとび抜けて好調で大いに
盛り上げた。人間だから失敗は仕方ないがそんなものもなければもっともっと心に残る演奏になっただろう。
とはいえ今日は十分に心に残る演奏だった。