>>476
3等郵便局(現在の特定郵便局)使用の和文ローラー印はカタカナローラー印だったそうです。
昭和16年に等級制は廃止になり、普通郵便局と特定郵便局に分けられました。
ただ戦前は、すべての郵便局でローラー印を使用していた訳ではないので存在しない県もあるようです。
この時代のカタカナローラーですが、釧路、沖縄、樺太は見つかってないようです。
東京はぼちぼち見られるようになってきましたね。千島もわずかに現物が確認されています。

以前も質問されていたようですが、「北海道」とは広域行政区画名で
行政区画は渡島国、後志国、膽振国(胆振)、日高国、石狩国、天塩国、北見国、十勝国、釧路国、根室国の十州島。
そして十州島プラス千島国の11国86郡で構成されていたそうです。

北海道のみ行政区画名でカタカナローラー印を使用し、その他は都府県名(1943年まで東京府)をカタカナローラーとして使用していたのでしょう。
よって、「県名」に限らず特定地方を表するカタカナが使われていたのではないと思われます。
昭和40年代にも和文櫛型印で北海道の旧国名のものを使用していました。
ちなみに朝鮮、台湾、南洋庁ではカタカナローラーは使用されていませんでした。

有名な本というかこれらについて記載がある本は
昭和切手専門カタログ 改訂3版(鳴海)
郵便消印百科事典 (鳴海) 入手困難 ヤフオクで2〜3万円
日本郵便印ハンドブック P.103に戦前のローラー形式の方式表あり (日本郵趣協会)

戦前のカタカナに関する有名な本というのはないと思いますが
ほかに郵趣等バックナンバー探せば記事があるかも知れません。
あと水野虎杖さんという方が、ローラー印の分類についての詳細な記事や本を書かれているようです。
https://blog.goo.ne.jp/akishino_stamp/e/2948972cbec0ae76b2866d3d3cca461c