有坂氏:
私は3年ほど東芝にいて、3人のソフトウェア無線のベンチャーの会社にいました。
いわば、大手を退職してベンチャーで修行したのです。
会社の規模が小さかったため、大規模FPGAですごいものをつくっていました。
気がついたらルネサスに派遣され、低賃金で最新のCPUの開発評価を手伝っていました。
こんなに、低賃金ならば、どこか別の会社にいったほうがいいだろうと、
大手派遣会社に入社し、給与が100万円程度あがりました。
気がついたら、大手電機メーカでASICの設計をすることになり、
市場調査から仕様決め・回路設計・まで一人の人員で4ヶ月で開発していました。
もちろん、DNPにレイアウト設計を依頼し、一発動作です。
このときは、とにかく「ルネサス津軽の雇用を守りたい」一心で、無我夢中で開発ししました。
この成果をしても、周囲はそのすごさを理解できず認められもしなかったのが、私の活動のはじまりだと思います。
このように、現状に対して「こうしたい、こうあるべきだ」という例は、
あちこちに転がっているけど見向きもしません。
それを皆が変えていけば、必ず技術者でも年収2000万円をもらえる時代は必ず来ます。