――社会全体の貧困は、このような経済的君主、経済的諸侯の略奪があるために引き起こされるのである。

この本来の大名、小名に代わり、再び大名、小名となった地主の下における農奴は、
国家に対して多くの権利がない代わりに、地主という大名、小名に対して無限定の服従義務がある。

地代、借地料と称される過酷な年貢を納め、少しでも滞納して御意に逆らうことがあれば、
土地を取り上げられ、御所から追い払われる。

彼らは、「百姓は 死なぬように生きぬように治むべきこと」と定められた幕府の貴族政治のように、新しい 貴族の下でミツバチのように働き、
働いて得た全てのハチミツは地代という名においてこ とごとく取り上げられる。

そして彼らは、地主の前に全ての独立を失い、農奴のように土下座しなければならない。