銀色のトマト。桃色の弓。
溶けて潰えるその寸前に、
彼らから託された想いが、
わたしの内臓を駆け巡る。

……22番が正しい道路……

空になった柩は今はもう、
どの次元からも触れない、
開けられない、壊せない。
いつかの無敵の花の様に、

銀色のキウイ。桃色の槍。
全てを含んだその光景が、
宇宙から優しく降り注ぎ、
わたしの内臓を抉り出す。

……22件の白紙の企画……

空に散った羊は今はもう、
どの角度からも写せない、
撫でられない、描けない。
いつかの滅びた街の様に、