聴いていただいて有難うございます。

20年前に音大生だった、ということは、既に新ロマン派が流行ってた時期ですよね。
W.リームとかシュニトケとか。
あるいはファーニホゥ・フィニスィーの新しい複雑性、それへのアンチテーゼとしての新しい単純性、
またフランスではスペクトル楽派が既に台頭していた。
アメリカ東海岸では、ピッチセット・クラス理論が誕生していたか。

そう考えると、20年前と状況はなんら変わっていませんよね。

それらに対するオルタナティブがない。
あなたも、そうやって50年前の技法を使っている、という批判はできても、じゃあ
それらの理論に対する新しいオルタナティブを提案できていたのでしょうか。

なお、この作品に関しては、単に50年代、60年代の技法を取り入れたのみならず、
脱西洋的な思想をも前提しています。