アルニコは導電体であり、過電流を起こして出力波形は不安定なのだが、そこが音色変化として味になる。
が、それは言い換えれば「雑味」であるとも言える。また、減磁しやすく経年劣化することに加え、減磁の程度
も環境に左右されるため、大変不安定なマグネットであると言える。

セラミックは経年劣化せず磁力が安定しているほか、高音から低音までバランスよく出力する特性を持ち、
アルニコとは異なり磁界の密度が高く、弦振動を拾う能力も高い。

サウンドについては個人の好みによるところが大きく、どちらが良いというものではない。
だが、あくまでマグネットとしての性能という面では、セラミックのほうが優れていることは言うまでもない。