この前あるラウンジで電子ドラムを叩いた。
ドラムの位置はフロアの角に置かれていて、モニタースピーカーは無く、ドラムの音が出るスピーカーが自分の斜め前に置かれている客に聴かせるためのものが一個置かれているだけだった。

お客の方にスピーカーを向けると自分の叩いている音がほとんど聞こえないし、それならと自分の方に向けて聴こえるようにすると当然ながら客の方にあまり聴こえなくなる。
どちらに向けても両方に聴こえるように音量を最大限に上げるのはラウンジからそれ以上音量上げると苦情が来るので駄目と言われた。
自分の真横あたりにスピーカーを置くことが出来れば良かったのだがスペースの関係上それは無理だった。
会場にミキサーなどなくバンド全体の音をラインで引っ張ってきてイヤホンで聴くなどと言う事も出来ない。
モジュールからドラム音をイヤホンで聴くとバンドの音が聴こえにくくなるし、これはどうしたものかと考えたが、最終的にはスピーカーを客の方に向けて叩くことにした。自分の音がほぼ聴こえないがそれは仕方がなかった。

事前にわかって入ればスピーカーをもう一個持ってくると言う選択肢もあったかも知れないが、まともなモニター用スピーカー買ったらまあままあの値段するし持ち運ぶとすると重いし面倒臭い。

ここで思ったのは電子ドラムのモジュールに簡易的なモニター用スピーカーがデフォルトで付いているとしたら多少はマシな状況になっていたのになと思った次第。